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2011年12月02日(金)13時38分
平成23年度薬学卒後教育講座報告
『チーム医療における薬剤師の役割』
-第1回 がん疼痛等緩和ケアについて-
平成23年11月6日(日)、静岡県立大学小講堂にて標記講座を開催しました。
総論を元厚生労働省安倍道治先生、続いて聖隷三方原病院ホスピス所長の医師井上聡先生、聖隷浜松病院薬剤部長の塩川満先生、浜松市薬剤師会理事の曽布川美登理先生に、それぞれが所属される職場でのチーム医療における取り組みについて講演をいただきました。
当日は雨模様ということもあり、参加者は111名程にとどまりましたが、多様な質問に対して、講師の先生方に丁寧にお答えいただけるような時間を持つことができ、参加者に満足いただけたように思います。
また今回、はじめての試みとして取り入れた30分間のパネルディスカッションでは、落ち着いて質問のできる時間を設けたことで、大変好評でした。
次回の『第2回 褥瘡ケアについて-平成24年2月19日開催』では、参加者の皆様からいただいたアンケート結果をもとに、さらに講座内容や進行方法に工夫を凝らしていきたいと考えております。
平成23年度薬学卒後教育講座運営委員会

パネルディスカッションでの質疑応答

座長の若林敬二教授
総論の安倍道治講師

井上聡 講師

塩川満 講師

曽布川美登理 講師

講演会場の様子
2011年11月16日(水)11時14分
患者本位の医療の確立と薬剤師への期待
-行政経験を通じての一考察-
中外製薬株式会社常勤顧問 安倍道治

総論のポイント(アジェンダ)
はじめに
1.医薬品の特質
2.薬事法と安全対策
3.日本における医薬品の使用の実態
4.薬価差問題の本質
5.医薬分業の課題
6.薬剤師養成問題のこれまでの取り組み
7.患者本位の医療の確立と薬剤師への期待
総 括
2011年11月14日(月)13時32分
保険薬局における在宅医療へのとりくみ
~薬剤師間のネットワーク構築と他職種連携~
浜松市薬剤師会理事(薬局フォーリア) 曽布川美登理

社会の高齢者化に伴い在宅医療の必要性も高くなっている。医療費削減の後押しもあり、地域の医療化はますます進行している。入院期間短縮による在宅患者の増加に伴い、調剤薬局の薬剤師が患者宅を訪問し、在宅管理指導を行う機会も日々増えてきている。
こういった状況の中で調剤薬局の薬剤師は、在宅患者さんとのかかわりが今後ますます必要となると考えられる。
特に緩和医療ではオピオイドをはじめとする薬物療法が中心であり、疼痛コントロールは薬剤師の知識を大いに活用できる現場であると言える。在宅医療に特化している薬局やかかわりの少ない薬局が混在しているが、薬物療法によるがん患者の疼痛ケアを実施している事例もみられる。今回は薬剤師の疼痛ケアに関する業務内容と症例を紹介したい。
ただ、地域に目を向けるとまだまだ薬剤師が在宅医療の場に出てくる機会は少なく、他職種の人たちからは薬剤師の在宅医療における役割がはっきりみえてこない印象があるようだ。そのような現状をふまえ、(社)浜松市薬剤師会は在宅医療で薬剤師が必要とされた時、十分に応えられるよう体制作りの一環として薬剤師間のネットワークを構築した。「P浜ねっと」と名付けたこのネットワークシステムの内容と活動について紹介する。
最後に、今後の課題を考察するとともに必要となる種々の連携について考えたい。
在宅医療では、薬局の薬剤師と病院薬剤師、病院医師、ケアマネージャー、在宅医、訪問看護師との連携の必要性が考えられる。特に緩和ケアにおいては、在宅移行のための退院時の情報提供が必要とされる。これには退院時カンファランスに薬剤師が参加しなくてはいけないと考えられる。故に薬薬連携は必須であろう。これらのスムーズな連携を実現するためにはどのような方法で、どのようなツールを使用すればよいか、現在試行錯誤中である。薬剤師が在宅医療に介入することは患者さんにとってより質の高い在宅医療につながるとの声がある。私たち薬剤師はこの期待に応えるべく活動をしていきたいと思う。
資料:「保険薬局における在宅医療へのとりくみ~薬剤師間のネットワーク構築と他職種連携~」(スライド)
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※本記事は、平成23年11月6日静岡県立大学で行なわれた、平成23年度第1回薬学卒後教育講座 『チーム医療における薬剤師の役割』(薬学部・静薬学友会主催)によるものです。
2011年11月14日(月)13時32分
緩和ケアに必要な薬剤師の知識・技能・態度
聖隷浜松病院薬剤部部長 塩川 満

2008年4月からの診療報酬改定により緩和ケアチームに薬剤師が必須条件として加わり、2010年4月からは専任としての位置づけとなった。また、地域がん診療拠点連携病院の診療体制として「緩和ケアチーム」を置くことが明文化され、多くの薬剤師がチームに所属し、薬剤師の活動の場も明確となった。
薬剤師独自の専門学会である「日本緩和医療薬学会」が2007年に立ち上がり、2010年には緩和薬物療法認定薬剤師が誕生した。認定制度の特徴は他の学会認定薬剤師制度と違い病院薬剤師のみではなく薬局薬剤師も取得できることである。日本緩和医療薬学会は病院薬剤師、薬局薬剤師、薬学研究者が連携を図り、薬物療法の推進と充実、薬剤の開発・学術研究の進歩発展を目的にしている学会であり、現在は地域で緩和医療に精通した薬剤師を育成することが課題となっている。
緩和医療領域の教育において、医師はPEACE、看護師はELNEC-Jをはじめとする体系的プログラム があるが、薬剤師には確立した教育プログラムがない。そこで本学会で は教育プログラム作成が早期に必要とされ、2010年度に「教育プログラ ム」作成のための教育目標設定を行った。この内容は今後企画される教育セミナーや教科書作成、そしてeラーニングなどの達成目標でもある。
教育目標は、GIO(General Instructional Objective:一般目標)1項目とSBO (Specific behavioral Objectives:行動目標)9項目を設定した。項目は「1.疼痛マネジメント、2.疼痛以外の症状マネジメント、3.麻薬の管理、4.化学療法に関するマネジメント、5.薬物相互作用、6.研究・教育、7.全人的側面、8.倫理的側面、9.チームワーク」であり、薬剤師の専門性を育成するために、「麻薬の管理」や「化学療法に関するマネジメント」の項目、臨床研究や緩和医療の教育・啓発・普及を目指すために「研究・教育」の項目を設定したことが特徴である。また、各項目は「知識・技術・態度」に分類して目標を明確にした。
緩和ケア領域で薬剤師が処方提案をするためには「薬剤師の視点」で関与する事が必要である。そのためには、薬剤(特にオピオイド)の特徴を理解する事であり、体内動態(腎・肝機能の確認)や相互作用の知識が必要となる。また起こっている症状が疾患に起因する症状か、薬剤に起因する副作用かを見極める能力、原因を検討する技術も必要である。終末期になると何を優先して症状コントロールするか、本人の意向を確認する必要があり患者さんやご家族への服薬指導は大切な薬剤師の役割である。そのためには、コミュニケーション能力が必要であり、倫理観を持った態度の習得が最も大切である。今後、薬剤師がこの知識・技能・態度を身につけるための「教育プログラム」に期待を寄せる。
資料:「緩和ケアに必要な薬剤師の知識・技能・態度」(スライド)
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※本記事は、平成23年11月6日静岡県立大学で行なわれた、平成23年度第1回薬学卒後教育講座 『チーム医療における薬剤師の役割』(薬学部・静薬学友会主催)によるものです。
2011年11月14日(月)13時31分
がん緩和ケアと薬剤師の役割
聖隷三方原病院聖隷ホスピス所長 井上 聡

近年、緩和ケアの概念は、急速に変化・拡大しており、WHO(世界保健機関)の緩和ケアの定義も2002年に変更され、それまでの終末期ケア(ターミナルケア)だけにとどまらず「延命を目的としたがん治療とともに可能な限り早期から苦痛緩和と心理的支援を行うべきである。」との考え方になってきました。
わが国では、2006年に「がん対策基本法」が成立し、2007年に「がん対策推進基本計画」が策定され、すべての患者・家族の安心のために、がんの早期発見・予防や治療の初期段階からの緩和ケアの実施などが、重点的に取り組むべき事項として盛り込まれました。
また、2010年には、日本緩和医療学会より「がん疼痛の薬物療法に対するガイドライン」が出版されました。
今回、がん緩和ケアの現状について紹介し、このガイドラインをふまえたがん疼痛マネジメントのポイントについてチーム医療における薬剤師の役割を交えながらお話したいと思います。
資料:「がん緩和ケアと薬剤師の役割」(スライド)
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※本記事は、平成23年11月6日静岡県立大学で行なわれた、平成23年度第1回薬学卒後教育講座 『チーム医療における薬剤師の役割』(薬学部・静薬学友会主催)によるものです。
2011年10月17日(月)13時02分
創立25周年記念事業
薬学部ホームカミングデイについて
静岡県立大学は昭和62年(1987)4月1日に誕生し、今年度で25周年を迎えます。そこで、大学の近況に触れ、恩師や同窓生同士が情報交換を行い、親睦と交流を深めていただくことを目的にホームカミングデイを大学祭の初日(10月29日土曜日)に開催いたします。ご学友、ご家族とお誘い合わせて、懐かしい母校での語らいをお楽しみください。
開催日:平成23年10月29日(土)15:00~17:00
会場:薬学部棟3階6329講義室
プログラム:
1.開会のあいさつ
今井康之 薬学部長
2.静薬学友会祝辞
若尾直司 会長
山田静雄 副学長
4.自己紹介(同窓生、旧職員)
6.交流会
☆お菓子とお飲物を準備いたします。
7.閉会のあいさつ
豊岡利正 研究科長
2011年05月17日(火)10時21分
静薬学友会で行っております、東北関東大震災義捐金募金の寄付金控除の取り扱いについては、下記の通りとなります。
○個人での募金について
今回の募金活動は、被災された静薬学友会会員に対するものであるため、「特定寄付金(募金団体を経由する国等に対する寄付金など)」には該当しません。
従って、「寄付金控除」の対象にはなりません。
○法人での募金について
今回の募金活動は、被災された静薬学友会会員に対するものであるため、「国等に対する寄付金(募金団体を経由する国等に対する寄付金)」や「指定寄付金」には該当しません。
ただし、一般寄付金の範囲内で損金に算入出来ます。
詳しくは国税庁ホームページをご確認くださいますようお願い申し上げます。
国税庁
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/gienkin.pdf
静薬学友会事務局
2011年04月13日(水)11時19分
成績優秀者賞、および岩崎賞の表彰式が、3月22日の薬学部学位記伝達式にて執り行われました。
薬学部に於いて一般教養も含め、すべての課程で最も優秀な成績を修めた学生に贈られる平成22年度成績優秀者賞は、鈴木寛人さんが受賞しました。また薬学部専門課程において最も優秀な学生に贈られる平成22年度岩崎賞は、吉田龍之介さんが受賞しました。
なお、お二人はともに医薬品製造化学教室に在籍しています。
静薬学友会からは各賞に対し、副賞として商品券を贈呈いたしました。
平成22年度成績優秀者賞授賞にあたり
鈴木 寛人
成績優秀者賞を授賞させて頂き、大変嬉しく思っています。
薬学の学問領域は非常に多岐に渡っており学ぶこともたくさんありましたが、将来の自分の可能性と知見を広げることを心がけて4年間の学部生活を過ごしてきました。
4年間の中で壁にぶつかった時もありましたが、こうして授賞できたのも、これまで周りで支えてくださった方々のお陰であり感謝したいと思います。
今後もこれまでに得た知識を生かして研究に精進していきます。
鈴木寛人さん(医薬品製造化学)
平成22年度岩崎賞授賞にあたり
吉田龍之介
今回、岩崎賞を授賞することができ、大変光栄です。
まさか自分が授賞できるとは思っていなかったので、正直驚いています。この賞を頂けたのは、友人と切磋琢磨しながら勉学に励んだためだと考えています。
友人に加え、長い間支えてくれた家族、熱意のある指導を頂いた先生方に感謝します。
吉田龍之介さん(医薬品製造化学)
2011年03月30日(水)16時53分
東北関東大震災被害に対するお見舞いと義援金協力のお願い
この度発生した地震による未曾有の大災害は東北関東地方に多大なる被害をもたらしました。
被害に遭われた会員およびご家族の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
災害から5か月が経ちましたが未だ復興の見通しもたたず、厳しい生活を強いられている会員も多数おられることから、義援金による被災された会員への支援を継続して行っております。
会員の皆様には是非ともご理解をいただき、ご協力をいただければありがたく存じます。
なお、義援金は東北支部、関東支部を通じて物資あるいは金銭により支援する予定です。
また、東北地方及び関東地方の方々の安否確認を行っておりますので被災された会員の情報をお持ちの方、被災地域でご返信をいただける方は、静薬学友会事務局宛にご連絡をいただけますようお願い申し上げます。
静 薬 学 友 会
会長 若尾 直司
東北関東大震災義援金の納入方法
口数: 1人1口 1,000円
上限: 1人50口 50,000円
○振込での納入
1.郵便局から払い込む場合
ゆうちょ銀行 記号12300 番号602551 静薬学友会
2.銀行から振り込む場合
ゆうちょ銀行 店番238 普通預金0060255 静薬学友会
(銀行で振り込む場合は、店名を二三八と入力してください)
※郵便局または銀行の、備え付けの用紙をご利用いただくか、ATMにてお振込ください。
※振込手数料は、恐れ入りますが各自ご負担くださいますようお願いします。
○クレジットカードでの納入
トップページの左上にある『マイページ』からログインし、『東北関東震災義援金』のボタンから納入手続きを行ってください。
連絡先 静薬学友会事務局
TEL 054-265-8763
FAX 054-265-8763
2011年03月30日(水)14時48分
外はあいにくの雨でしたが、大講堂は晴れやかな表情の学生と保護者、教員、在校生の熱気の中、平成22年度学位記伝達式が行われました。
今年の伝達式ではまず最初に、出席者全員で3月11日に東北、関東地方に発生した、地震と大津波による被災者への黙祷を捧げました。
また、被災のために卒業式が行えない地域もある中で、本学では無事に式典を執り行うことが出来ることにも感謝しました。
伝達式では、奥直人薬学部長から学部生に卒業証書が、また今井康之薬学研究科長から大学院生に修了証書が手渡されました。
来賓を代表して静薬学友会会長、若尾直司からは、薬学を修めたものは社会に出た後にも新しい情報を得て学び続けることが大切であり、卒業生のネットワークをぜひ活用して欲しいとの話がありました。
平成22年度薬学部学位記伝達式 大講堂にて

教授陣の見守る中、学生一人一人に卒業証書が手渡された
静薬学友会会長若尾直司より、卒業生、修了生へのはなむけの言葉を贈る